音楽ホールのような家
四季を感じる木の住まい
一年定期点検を兼ねて、音楽ホールのような家を訪ねました。
入居してから3ヶ月程してメンテナンスに伺って以来です。
その後、庭の手入れもされて、樹々も一段と大きくなり、落ち着いた様子でした。
床下の点検が問題なく終わり、内外の点検の後に久しぶりにゆっくりとお話しを伺いました。
11月に入って間もないころに伺ったことから、自然と薪ストーブの話しになりました。
「ストーブ一台で充分に暖かく、床暖はあまり使わないですみます。夜のストーブの余熱で朝になっても暖かく、真冬の朝でも15度以下にならないので、気持ち良く朝を迎えられます。」
「生活スタイルとしては冬の日中で陽が出ている時は夕方から薪ストーブを使い、雨や曇りの日は昼間に床暖又はエアコンを使うくらいですみ、光熱費は東京の生活よりも少なく済んでいます。」
薪ストーブの輻射熱と煙突と本体の対流による熱の循環が、打ち上げ天井の傾斜と屋根断熱、さらに無垢の杉の天井板の効果で効率的に作用していることが確認できました。
なお、薪の材料は近くの不動産屋に樹木の伐採情報を教えてもらい、御主人が運んで切って、割って積んでおくとのことです。
夏の生活についてお尋ねすると、「夏は比較的涼しいですが湿度が比較的高く、梅雨時などエアコンの除湿機能を使うことが多いです。」
南北の窓を適正に配置することや、招き屋根からの排熱通風が効果を生んでいるようで、風の道が生まれていることを確認できました。
伊豆ということで地震が多いのですが、先日の地震ではどうでしたかとお尋ねしましたが「たまたま豪雨の時と重なったが、プロパンガスのマイコンメーターが止まる程度で、外壁にも亀裂はなく心配していません。」とのことでした。
大きな空間としていますが、1本物の大きな登り梁ががっちりと全体を支えてくれているようです。
「金山杉の木目や漆喰、和紙などの自然素材に囲まれていると本当に気持ちがいいですよ。」と奥様が喜んでお話して下さいました。
御主人の自慢のオーディオもとても音響効果がよく、満足されているとのことで、何よりも隣家のことを気にせず音楽を聞くことができるのが安心して楽しめるとのことです。
奥様はコーラスを始めて10年目とのことで、御主人も1年前から始めて、伊豆新世紀創造記念合唱団で地域の人達と交流しながら合唱を楽しんでいます。
「小さいながらも音楽ホールのような木の家が良い」という奥様の設計当初のワンフレーズが四季を身近に感じながら、音楽や地元の食材を楽しむ木の家の生活として実現しました。
御主人と奥様を中心に金山杉、金山の匠と東京と地元の職人の人と人のネットワークがさながら合唱のごとく伊豆の風土に溶け込んでいることに感謝の念を感じながら雑踏の東京への帰路につきました。(山中)
<住まい手の方からの春のメールの引用です>
伊豆も今年は不順な天候続きで、特に2月に入ってからの気温の乱高下と雨の多さに閉口しています。思い出深い上棟の日から間もなく2年を迎えますが、一昨年は晴天に恵まれ幸いでした。今年であればとても3月上旬上棟とはいかなかったでしょう。天は本当に気まぐれです。
例年2月の第2日曜日に行われる大室山の山焼きも、雨や雪に祟られ1週ずつの順延を3回重ねてきましたが、明日も出来そうにありません。そろそろ新芽が出てきますから、もう日曜を待ってはいられないでしょう。来週後半天気の回復を待って火をつけることになりそうです。
この冬はすっきりと晴れる日が少なく、気温も低めの日が多いとはいえ、我が家は木の保温力と薪ストーブのお陰で寒さを余り感じることなく快適に過ごしています。薪を焚くことを含め、自然の中で家と共に呼吸しているという感覚に都会暮らしでは得られなかった楽しさを味わっています。
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