木の家づくりネットワーク|施工事例

ひばりが丘の木の家=東京都

職人のクラフトマンシップが随所に活きる吉野材の木の家

中央に配置した吹抜けのあるダイニングは、 開放感に溢れ、 明るく、 家族の雰囲気を感 じることができます。 家族のコミュニケーショ ンが図りやすいよう、 ダイニング、 セミオープ ンのキッチン、 書斎を適度な距離感で設計 しました。 建主さんのご要望を実現するため、 素材の 産地、 大工、 建具、 表具、 左官、 庭師 など技能の優れた職人の力を結集して、 家 づくりの細部までこだわり抜きました。

仕様

工法・階数
木造軸組工法/
2階建て
面   積
1階81.80m2、2階69.40m2
延床面積 160.24m2、敷地面積 224.86m2
外 部 仕 様
鉱物顔料漆喰モルタル外壁
ガルバニウム鋼板屋根
内 部 仕 様
(床)イタヤカエデ、セン、タモ
(壁)漆喰、 稚内珪藻土、 吉野和紙
(天井)吉野産縁甲板、 漆喰、 稚内珪藻土
所 在 地
東京都西東京市

PIONT ココに注目

  • 吉野手漉き和紙貼りの玄関でおもてなし
  • 家の中央にある大きな吹抜けが家のシンボル
  • 3口ガスコンロを組み込んだオープンカウンターキッチン
  • お茶室としても使えるこだわりの和室と茶庭
  • 樹齢80年以上の奈良県吉野産の杉・桧を使用
  • 震度7にも耐えられる構造安全証明
  • 木質繊維の断熱材による高断熱住宅
  • ホウ酸系防腐防蟻処理による高耐久・健康住宅

玄関は、 おもてなしの空間として、 畳敷きとし、 右手に床 (とこ) を 設けています。 床柱はサルスベリ、 背面は青色の藍染和紙貼りです。 建主さんは、 季節の飾り物をいつも素敵に飾られています。
壁、 天井は質感溢れる杉皮入りの和紙です。 藍染和紙同様、 吉野で伝統技術を継承する人間国 宝に指定されている方の工房で制 作されたものを使用しました。

ダイニングは、家族の団欒の中心になるように設計しています。大きな吹抜けは明るく、開放的です。夏は、庇により部屋が日影になり、窓を開けると涼しい風が通ります。冬は、窓から上手に日差しを取入れ、床暖房も入れると足元が暖かくとても快適です。窓の木製サッシは、冷気を室内に伝えにくいので、暖かく、結露もしません。性能はアルミサッシの約1.5倍です。


キッチンは、 セミオープン型です。 料理をしながら、 家族とコミュニ ケーションがとれたり、 お子さんの 様子を感じることができます。 コン ロの側には壁があるので、 周囲へ の油が少なく、 お手入れをしやす いのも特長です。 キッチンには大 きな窓があるので、 明るく、 新鮮 な空気を取り入れることができま す。

システムキッチンは、建主さんの ご要望で、 3 口の並列タイプのコ ンロにしています。 家族で一緒に お料理のできる大きさです。 背面 の戸棚も、 設計段階から、 使い 方を想定して、 打合せを進めなが ら、 入念に寸法を決めていきまし た。 お料理をするのが楽しくなりそ うですね。

建主さんの ご要望で、ランドリー ルームも設けています。 ランドリー ルームには、 洗濯機と乾燥機を 設置し、 洗濯物を部屋干しするた めのポールを吊下げています。 天 井のトップライトから太陽光がそそ ぎ、 窓を開ければ風が通るように 設計してあます。 奥には、 洗濯 物をたたんだり、 アイロンがけをす ることできる机を造りました。 すぐ 隣はウォークインクローゼットで、 家事動線を短縮できる設計です

洗面室は、 建主さんの要望で、 2つの洗面器を設置しました。 使用頻度の高い朝の時間には重宝します。 手前側の洗面 器は大きく、 水洗にはシャワーヘッドがついているので、 頭を 洗うこともできます。
鏡の両側には、 洗面用具の収納を設置しています。 鏡の裏 には三面鏡をつけて、 奥様が後ろ髪を確認することができる 仕掛にしました。
洗面カウンターの木は吉野産のコウヤマキ (高野槙) を使用 しています。 コウヤマキは希少性が高いので、 あまり聞きな れない樹種ですが、 水に強くいため、 桶にも使用されていま した。 白黄色をしていて、 繊細で美しい木目です。

木のバスルームは、 温泉に行った ような快適さを味うことができます。 浴槽は特殊防水塗装が施さたヒノ キの製品を使用しており、 カビや 汚れがしみ込みにくくなっていま す。 壁には青森ヒバの板を使用し ています。 ヒノキもヒバも防カビ効 果、 リラックス効果があるといわれ るヒノキチオール、βドラブリンが豊 富に含まれているので、 バスルー ムには最適の木です。

個室は、 2 階にまとめました。 1 階にある家族団欒のスペー スと分けつつ、吹抜けで繋がっている構成です。 縦長の広々 とした部屋は将来、 間仕切りで分けられる設計にしています。 右側に引戸が2つ取り付いているのはそのためです。 それぞ れの部屋に窓を2つ以上設けているので、 風が抜け、 自然 換気が促進されます。
2 階は、 天井に屋根の勾配の形が現れています。 天井が 高くなり、 限られたスペースでも狭さを感じにくいのが特長で す。 天井ではなく、 屋根で断熱しているので、 実現できる 空間です。 屋根の裏に遮熱シートを貼っており、 熱の影響も 最小限に抑える工夫をしているので、 多くの方が想像する小 屋裏のような暑さは全くなく、 快適です。

お茶ができるよう畳に炉が切ってあります。 お茶室 は流派によって勝手が異なるため、 建主さんと設計段階で 打合せを重ね、 現場での細かな確認を経て、 完成しました。 畳は、 熊本産のイグサを使っています。 最近は中国産の畳 が多くを占めていますが、 国産の安全な素材にこだわりまし た。 床柱、 床框は、吉野産の杉の磨丸太を使用しています。 壁 の漆喰、 襖の和紙と色調を統一することで、 すっきりとした 印象になるだけでなく、 繊細な素材の質感が引立ちます。 左手の障子は、今では珍しい雪見障子になっています。 下側 の障子を上へスライドできる仕掛けがほどこされているため、 高度な技能が必要とされる障子です。 雪見障子を上げてみ る庭の風景は格別です。

庭は、和風の茶庭になっていて、 お茶会の際は、 お客さんがこの庭 を通って和室に上がることができま す。 石灯篭、 つくばい、 飛び石 などで構成されています。 背面の フェンスはあみだ垣という細い竹を 編み込んだもので、 庭の背景とし て美しいだけでなく、 隣家との目隠 しの役割も果たしています。

外観は、顔料の入った漆喰モルタルと、 木製サッシ、 木製 の格子の素材感が印象的です。 軒や庇を適切な寸法で設 計しているので、 夏場の日差しをカットでたり、 外壁が汚れ にくいなどの効果を得ることができます。 中央のウッドデッキは、 気候が良い日にはテーブルを出して、 ちょとしたバーベキューをしたり、 庭を眺めながら日向ぼっこ をするのも気持ち良さそうです。 庭の木はモミジやウメなど、 四季を楽しめるような樹種を植え ています。

玄関へのアプローチにも、 季節を感じることのできる草木を約 15 種類ほど植えています。 センリョウやクロモジ、ブルーベリー など、 実をつける草木が多いのも特徴です。 毎日少しずつ 変わる庭の表情を感じることのできる生活はとても豊かだと思 います。 路地は自然石を不均一に敷き込み、 まわりを玉砂利で仕上 げとすることで、 人工的ではない、 自然な雰囲気を感じるこ とができるアプローチに設計しました。 建主さんのご要望に応える形で、 住宅はもちろん、 庭やアプ ローチまで、 設計、 デザイン、 産地、 素材、 職人の技な どのこだわりが沢山詰まっています。

Copyright(c) 2002 KINO IE ZUKURI NETWORK All Rights Reserved.

新・あぜくらの家詳細ページを見る