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【動画】林野庁の取材を受けました

木の家を応援するポータルサイト「日本の木のいえ情報ナビ」の取材を受けました。「伊豆高原の家」の施主様にもご出演頂きました。

詳細につきましては「日本の木の家情報ナビ」に掲載されました内容を転載致します。

木の家:平屋特集 Vol.4 伊豆高原の家~シニア世代の家(1)~

5軒目の家は平屋

建て主の宇中さんは、この家を作るまでに東京で、賃貸を含めて4軒の住まいを経験してきた。特に4軒目は、入居者が間取りを自由に設計できるコーポラティブハウス。企画サイドの設計者と一緒に、奥様と練りに練ったプランを現実化した経験を持っている。

「限られた空間に、何をどのように配置すれば暮らしやすいかを徹底して考えるいい機会になった」と宇中さん。その頃から住まいのことに関心を持つようになったそうだ。そして、リタイアしたらもう一度住まいづくりをしようと、雑誌や本で情報を集めるようになったと言う。

宇中さんが、平屋を選んだのは「ごく自然の選択」だそうだ。2階のある一戸建てに住んでみて、生活空間が上下に分かれてしまうように感じた経験から、コーポラティブハウスではワンフロアのタイプを選択した。そしてこの家も、平屋とすることで、階段の上り下りのない一体感のある空間となった。必要以上に空間を仕切らない、というのは奥様の希望でもある。

そんなこだわりを持つ建て主と向き合い、この家づくりを担当したのが、木の家づくりネットワーク代表の山中文彦さん。20年も前から、産地と結び付いた産直住宅を手掛けている「木の家づくり」の先駆者のひとりである。

ヒントは音楽ホール

登り梁によってもたらされるダイナミックな空間。越し屋根の窓が光を取り入れ、室内に空気の流れを作る。

宇中邸を設計する際、平面のレイアウトには、夫妻が考えぬいたコーポラティブハウスの間取りが参考になった。それでも、提出した案は二桁になった。さらに「どんな空間をつくるかは、平面とは別次元の問題」と山中さん。

打ち合わせを繰り返すうち、音楽好きの奥様から「音楽ホールのような」というキーワードが出てきた。それなら、と屋根勾配を生かして高さのある空間を作ることにした。

しかし、普通に設計すると、室内を横切る梁を何本も渡さねばならず、空間の高さが損なわれる。山中さんは、梁を斜めに架ける「登り梁」を使うことにした。幅の広いシェルター状の形状のため、梁の長さは5m以上必要になった。

信頼できる産地あればこそ

無垢材で、梁せい尺二寸(梁の縦方向の幅36cm)でこれだけの長さの材料を取るとすると、かなりの太さの木が必要だ。強度があって見た目がきれいで揃った木材を何本も揃えなければならない。これを実現した木の産地は山形県金山町。

植えてから45年から60年で伐採することが多いスギを、金山では70年から80年間育ててから伐る。この長伐期栽培で、大径木を生産している。樹齢80年以上でないと「金山杉」とは呼ばないという徹底ぶりだ。

大径木で品質が揃った太くて長い材料が提供できる金山杉があってこそ思い切った構造が提案できる。20年来、金山の人々と一緒に家づくりを考えてきた山中さんの強みでもある。

大工も一緒にやってくる

金山からやってくるのは材料だけではない。山中さん達のネットワークでは金山匠方式と言って、上棟までは金山の大工さんが担当することが多い。今回も遠く離れた伊豆で、地元の木を知りつくした職人が泊まり込みで腕をふるった。

ふるさとを思い出す

宇中さんの奥様は、山形県出身。山形の木を使う建築家を紹介するNHKの番組に目が行ったのはそのせいかも知れない。それが山中さんを知るきっかけだった。今、金山杉に囲まれて生活しながら、ふと木に触れた時、ふるさとのことを思い出すとのこと。

ご夫妻は引っ越してから、伊豆一円に180名の団員をかかえる大きなアマチュア合唱団に参加して活動し始めた。毎年、暮れの定期演奏会には、ベートーヴェンの「第九」などオーケストラと共に歌う大曲に挑んでいる。

やわらかな響き

「音楽ホール」というキーワードがきっかけになってできた、大きな空間の広間は、専門的な音響設計をした訳ではない。しかし、勾配天井の高さもあって、実に心地よい音響特性を持っているようだ。

いやな周波数の反響があまり無く、かといって録音スタジオのように反響が少ないわけでも無い。木としっくいで囲まれた空間は、音や声がやわらかく響く。ご主人の名機ぞろいのオーディオで聞くクラシックやJAZZが実に心地良く響いていた。

あたたかな暮らし

ご主人のもうひとつのこだわりは薪ストーブ。設計時には置き場所をいろいろ検討したそうだが、「納まるべき所に収まった」という。取材時にもリビングの一角で、炎がゆらめいていた。

温暖な気候で知られている伊豆だが、標高が高いせいもあり、冬は冷え込む。床暖房も装備しているが、薪ストーブの余熱でほとんど出番がないそうだ。

さらに、別荘の多いこのエリアは、温泉を引き込むことができる。宇中邸の風呂も蛇口をひねれば温泉が出る。

バスルームの壁・天井は青森ヒバ。浴槽はヒノキ。

それぞれ特殊な塗装で木の香を残しながら、耐久性とメンテナンス性を向上させている。

温泉につかりながら見上げるとトップライトから星も見えるそうだ。

このような家での暮らしはさぞかし、ゆっくり時間が流れているだろうと聞いてみると「こちらに来てから時間が早く過ぎて行く気がする」とご主人。

それは日々の暮らしが充実している証なのかもしれない。